備忘録

人の幸せを祝えなくてもいいと思う

昇華

すきだったのだろうけれど、付き合いたいとかそういう訳ではなく、ただただすきだったのだろうなと思う彼の話。

彼はとてもかっこよく、優しく、ダンスを習っており、少し頭は弱く、けれどわからないことは素直に質問できる人だった。Universal Studios Japanのダンサーになりたいらしく、高校3年生にして自分で応募方法を調べ、学校を休み1人でオーディションに行っており、心からすごいなと思っていた。結果は残念だったのだが、そのダンサーになるには何回も落ちて当たり前の世界らしく(それでも一次審査は通ったらしい)内心はどうだったのかは分からないがまた来年(1年に1度しかオーディションはないらしく)もチャレンジすると言っていた。

そんな彼に向けていた感情はきっと、憧れや尊敬を伴った感情で、すきだったのだろうなと今でもふとした瞬間に思い出す。接点はほとんどなかったので向こうは私の事なんてきっと覚えていないのだろうけれど、私の中ではずっとずっと素敵なままなのだろうと思う。

あなたの夢が叶いますように、と勝手ながら祈っております。きっとあなたのことがすきだったのだろうと思います。